いつだって上機嫌

    言葉より雄弁な「ボディ・ランゲージ」 コミュニケーションが変わります

上を向いて歩こう

 

こんばんは、あがり症のNijouです。

 

私は音楽を専攻する学生だった頃、ステージに上がるたびに精神安定剤を飲んでいました。

広告マン時代もプレゼンの前は吐き気に襲われたし、話しながら話の先を見失いました。

当時も今も誰も信じてくれないのですが、本当です。

 

人は誰しも気が弱い

けれど、強そうに見せかけることはできる。

しばらく強さを装っていると、なんだか だんだん自分もその気になってくる。

脳は 体の動きに引きずられて調子に乗るものです。

気分が落ち込みがちな方、極度のあがり症の方、自分に自信が持てない方、

ネガティブな気持ちを強化するボディランゲージをしていませんか?

 

今夜は、ボディランゲージ講師 & 催眠療法士*1の立場から、簡単な「メンタル強化法」をご紹介します。

 

1. 一旦、考えるのを止める 

 

これが一番難しいですね、わかっています。

それでも、「なぜ生きるのか、自分の価値はどれほどか、自分の使命とは一体・・」などという、今すぐ答えの出ないことには拙速に答えを求めない方がいいのです。

過去も未来も頭の中にしかありません。

確かにここにある「今」だけに集中する。

言うは易しですね・・・

答えのない宙ぶらりんな状態に耐えることは非常に苦しいことです。

この宙ぶらりんな状態に耐える力をネガティブケイパビリティ」と呼びます。

この力を鍛えると良いのですが、今日は深入りしません。

その前に、体からメンタルを持ち上げるご提案をします。

 

2. 上を向いて歩く

 

自信がないとき、気分が塞ぐときは、背中から力が抜けも落ちます。

歩くも高く上がらず、「私は弱っている」と一歩一歩自分に言い聞かせている状態。

上を向いて歩きましょう!

 

カナダにあるマギル大学アラン・ミニョー博士によると、アゴを20度ほど上に向けたとき

人はもっとも強そうに見えるそうです。

だから、自分は強いと自己暗示をかけるために、スポーツ選手は決してアゴを下げません。

私たちも真似してみましょう。 

 

そして、男性の皆さま

男らしい表情の決め手は、上向き20度のアゴの角度だそうです。

モテたい方もアゴは少し上向きがオススメです。

 

3.重力に反して大きく動く

 

笑顔でいると楽しくなってくる、という話をご存知の方は多いと思います。

けれど、表情よりも手足の方が優位に感情を動かすという研究報告*2があります。

 

腕を大きく振る足を高く上げるなど、重力に反した動作を続けていると気分も上がってくるということです。お笑いタレントも一つ一つの動作が大げさですね。テンションを高く保つ秘訣です。真似してみましょう。

 

エイミー・カディ教授が提唱するパワーポーズも試してみるといいですね。

足を肩幅に開き、両手を高く上げるポーズを2秒間とるだけです。

どこからともなく根拠のない自信が湧いてきます。

考えることを休みたいのですから根拠がないことは重要。そんなもの無くていいのです。

 

4. 自分だけの儀式をつくる

 

人は、規則的な動きをしていると心が落ち着くものです。

羽生結弦選手は演技前に体幹をなぞる動作を、

イチロー選手は打席に入ると必ず腕を振り回します。いつも同じ順序で。

ああして同じ動きを繰り返すことで集中力を高め、自分を催眠状態に入れているのです。

 

私たちも自分だけの儀式をつくりましょう。

決まったように体を動かせば「これで今日も大丈夫」とか「さあ、やるぞ」と思えるようになる。

私のクライエントはこんな方法を試しています。

・毎晩眠る前に、明日履いて出かける靴を玄関に揃える。

・毎朝5分間、同じ手順で家の掃除をする。

・出勤前に必ず鏡の前で深呼吸をする。

これを繰り返していると、そのうちに暗示効果が働くようになります。

決まり文句をつぶやく、お香を焚く、ストレッチをする、なんでも構いませんから今日から試してみませんか。

 

と、ここまでで1,700文字を超えてしまいました。

ちっとも、ひとことシリーズではない・・。

毎日長々書いたのではお読みくださる皆さまが大変ですね。すみません。

 

皆さま、今日も一日お疲れさまでした。明日も上機嫌でいきましょう! 

*1:米国催眠療法協会、米国催眠士協会所属のマスター・ヒプノセラピストです

*2:エルサレム・ヘブライ大学アヴィゼール博士らの研究/科学雑誌『サイエンス』掲載論文