美しい振る舞い<寿司屋 編>
欧州から来日する商談相手をもてなすことになったというO氏に請われ、「印象管理術」*1とでもいいましょうか・・、その個人レッスンを行いました。
当日の下見を兼ねて、舞台は都内の寿司店。
カウンターで2名、 席の予約は私が入れておきました。
ー19時20分
待ち合わせの場所にO氏がやってきました。
O氏の基本情報
年齢 : 41歳
職業 : 映像制作・配信会社代表/プロデューサー
求められる資質 : 人的ネットワーク形成力、交渉力、予算管理能力、企画力、熱意など
個性 : 「世界中の僻地へ高等教育を行き渡らせたい」という夢を抱いて奮闘中。
資金提供者・技術協力者を求め、さまざまなな国の人と面会を重ねる日々。
こういうO氏が 「近い将来こうありたいと願う自分」、そこに照準を合わせて印象を調整していきます。
具体的には、「装い」「姿勢」「所作・立ち居振る舞い」「話し方」「会話内容」などをコーチします。
◉ 外見は、その人の一番外側にある中身*2
日本のビジネスマンは見た目と役職が一致しないと言われます。
年功序列に慣れた私たちは、 服装がどうあれ 年齢から職位を想像して交渉相手を見定めますが、外国の方にこの判断は難しい。
自分の立場や専門性が一目でわかるように外見を整えることは、相手への配慮でもあるのです。
◉この日のO氏の「装い」
- 自立式のバッグ
・・・・こうなると「スーツの着こなし」へ話が流れそうですね?
でも、 その手の本やブログは膨大にありますし、 O氏の装いには問題がない。
私は別のことを書くことにします。
◉お寿司とセクシャルハラスメント
O氏は対人距離*6のとり方に問題がある。 初対面から近づき過ぎます。
これは、 ゲストに 「計算高く信用ならない人」或いは「調子のいい人」という印象を与えかねません。
また、アイコンタクトも暑苦しい。 夜の会食にプレゼンの時のような目力はいりません。
彼の視線を浴びているうちに過去の事件を思い出しました・・。
2年前のことです。
とある外資系企業のトップが日本を訪れました。
迎えた日本支社の上層部と寿司店で会食となり、そこに「白子」が供されたことが問題の発端でした。
ホスト役の男性社員3名は「白子」について丁寧に解説しましたが、ゲストは食べることを躊躇しています。 そこで、「君 、 先に食べて見せてあげなさい 」と、同席した女性社員に命じました。 そうして、女性社員が白子を口に運ぶところを全員(男性5名)で注視したのです。
後日、 女性は直属の上司一人を「セクシャルハラスメント」で訴えました。 裁判外調停(メディエーション)が行われましたが、当事者二人とも会社を辞める結末となりました。
さて、
今、私の前に「ムラサキウニ」の握りがあります。予約時に「旬だ」と言って出してくれるよう頼んでありました。
O氏は私がウニを食べないことを知っています。
箸を伸ばすと、O氏が上体ごとこちらを向きます。 視線はウニを追って私の口元までついてきます。
そして、上体を少し前に倒し、私の顔を覗き込むようにして咀嚼する口元と、目を交互に見つめます。
・・・、 まるで子どもです。
自分の興味を優先させて相手を見てはいけません。
ゲストが外国の方のときも、珍しい食材が登場する度に 「どう?」 という目で見つめるのは止しましょう。
お寿司は度胸試しの道具ではありませんし、食事中の口元に注目するのは避けるべきです。
また、O氏は身を乗り出して私の縄張りを侵してします。
「ゲストにセクハラと言われますよ?」 と 先の例を説明しましたが、罠に掛かったと膨れられました。
口元といえば、日本特有のゼスチャーがあります。
笑うときなどに「口元を手で覆う」動作がそれ。 このゼスチャーを上品と感じるのは ほぼ日本だけです。他の多くの国では「隠しごとがある」「やましいことがある」「しくじった」という時のサインと見ます。信用に関わりますから、外国の方との商談では気をつけたいポイントです。
食事中も同じ。 手で口を覆いながら話すのではなく、すべて飲み下してから話すのが美しい姿です。
◉割り箸はナイフ・フォークに劣る道具か?
箸を休め、O氏がこんなことを言いました。
「この白木のカウンターには威厳がある。 焼き物の器もユニーク(唯一)で美しい。でも、これほどの高級店でも箸は「木の割り箸」なんですよね。どうしてでしょう? 中国には象牙の箸があったし、西欧では銀製のカトラリーを使う。 どうも引け目を感じるんですけど・・」 と。
いけませんね、これは解決しましょう。
割り箸はナイフ・フォークに劣る道具か?
観点①歴史
ヨーロッパの庶民はいつ頃から個人用のナイフ・フォークを使っていると思いますか?
18世紀の中頃からですから、まだ250年ほどです。ロシア革命(1917)が起こり宮殿に入った農民が、ナイフやフォークを見て「これは何をする道具か?」と驚いた話は有名です。また、フランスのブルゴーニュあたりでもずっと木のスプーンだけを使っていました。(貴族と一部のブルジョワでは事情が違います)
19世紀になってパリにブルジョワが現れ、彼らが成り上がりの象徴として憧れたのが銀のナイフ・フォークです。西欧の庶民がずっと今のような食事スタイルだと思っているなら間違った思い込みです。
一方、箸の歴史は千年を超える。
非常に簡単にいうと、まず『古事記』(712)に登場します。長岡京(784〜)の頃には今の形になり、早くも鎌倉時代(1185〜)には個人に属する道具(マイ箸・マイ茶碗)になったと見られます。
O氏の目が輝いてきたので続けます。
割り箸はナイフ・フォークに劣る道具か?
観点②延長説
人間が用いる道具はすべて体の延長だ、という考え方があります。
人の手の延長として、フォークは最も素朴な形(手の形)をしています。 使い方も、「突き刺す」というごく単純な方法だけです。
比べて、箸は複雑です。
二本の棒を持って操作を加えないと役に立たない。この操作性はフォーク・ナイフにはないのものです。 動作も突き刺すような単純なものではない。この点からすると、箸の方が文化的と言えるでしょうか?
割り箸はナイフ・フォークに劣る道具か?
観点③精神性
箸は古くから個人に属する道具でした。 やがて、文化文政期の江戸で外食文化が花開きますが、箸の共有が嫌だったんですね、日本人は。 それで割り箸が大衆に広まりました。 素材は柳の木であることが多かった。柳は神様の依代、自分と神様の関係に他人が入り込んではいけないのです。ですから、使用後は折ることが普通でした。ケガレ思想あっての割り箸文化。粗末と思うのは見当違いです。
ヨーロッパの場合、個人に属する食事の道具はナプキンでした。ナイフは家父長権の象徴。家長が家族全員に肉を切り分ける。フォークはただの道具ですから共有して平気です。だから長く使える素材を用いるのです。
自国贔屓な書きようになりましたが、文化に優劣などなくただ違うだけです。
違いを知れば引け目を感じることなどありませんね。
と、O氏が箸を愛おしげに眺め始めたところで3,400文字を超えました。 そろそろ結びとします。
この後、写真のような所作を直しましたが、うるさく書き立てるほどのこともないですね。ロシアの文豪もこう言っています。
マナーというものは、 ソースをテーブルクロスにこぼさないことではなく、 誰か別の人がこぼしたとしても気にもとめない、 というところにある。
アントン・チェーホフ
では、また次回。
あとがき
長文をお読みくださいましてありがとうございます。
「自分の見せ方をコントロールして対人関係をうまく築けるということは、有能さを印象付ける上で最も重要なスキルだ」という話を書こうとしたのですが、あさっての方向へ話が飛びました。この後も、ゲストが興味を持っているという歌舞伎と日本画の話ばかりでしたから、このまま続けてもテーマから離れるばかり。いずれ、Bar編でボディランゲージからの読心術を書こうと思います。
少しだけご挨拶
長らくご無沙汰いたしました。
更新の滞っている間も何度も訪ねてくださった皆様、誠に申し訳ありませんでした。
また、この長い不在中、毎日スターをつけ続けてくださった皆様、本当にありがとうございます。
こんな文末にお礼を書くのもおかしなものですから、近々別の原稿でご挨拶します。今日はNijou生きております、のご報告だけ。そろそろ、皆様のところにもお邪魔いたします。
*1:クライアントの目的に合わせ、「装い」から「姿勢、表情、所作・振る舞い、話し方、マナー」をトータルで見る人を「イメージコンサルタント」といいます。私は、この内の「装い」を専門にしない。O氏とはメンタルコーチの契約を結んでいます
*2:京セラや第二電電の創業者である稲盛和夫氏の言葉。「奥深い内面があるならば、それは当然、外見にも表れていなければならない。外見は、その人の一番外側にある中身だ」
*3:クールビズは日本だけの習慣です。多くの国でシャツは肌着の認識。特にヨーロッパの方との会食ではジャケット必須です。
*4:Vゾーンのコントラストが高い方がフォーマルな印象。ゲストよりホストの方がフォーマルでありたいから良い選択です。
*5:普段はガッチリしたダイバーズウォッチを着用。この日ドレスウォッチにした理由は2つ。1.TPOに合わせた。2.カウンターに傷をつけない配慮。
*6:パーソナルスペースに同じ/日本人は人に対する警戒心が薄いせいか、初対面の人に近づき過ぎる傾向があると指摘されます
問題児、大学へ戻る
おはようございます、Nijouです。
ブログの更新が滞っているのを「三社祭ロス」ということで凌ごうと思ったのですが、 少々長い沈黙になりました。
毎日、サイトを訪れてくださる方があるのを見ると 落ち着かない心持ちがいたします。
そこで、今朝は少し打ち明け話をさせてください。
私、社会人大学で心理学を学んでいます。
修士課程に進む準備が整わないので(試験勉強ができてないだけですが・・・)、
あと1年くらい学部生でいられるように調整しています。
その大学で、
このところ社会心理学の実験と、臨床心理学の実習を並行して行なっていました。
ワタクシ、、実験が苦手なんです。
統計がイヤ。
キライ。
レポートが書けない。
誰か助けてっ。・°°・(>_<)・°°・。
と、そんな日々を送っているせいで、プログの更新が滞っております。
ストレスの海に溺れそうではありますが、
それでも、やっぱり 大人になってからの学びは楽しい!
◉大学入学平均年齢が18歳なのは日本だけ
OECD*1発表の「教育統計」によれば、日本の大学入学の平均年齢は18.3歳。
25歳以上の入学者割合は、わずか2%に過ぎません。
アメリカでは23%、スウェーデン30%、OECD加盟国平均では19%が25歳以上です。
また、大学院への入学年齢も日本は圧倒的に若い。
修士課程で21.9歳、博士課程でも25.7歳平均です。
OECD加盟国の平均は、修士課程27.3歳、博士課程30.9歳です。*2
年齢という切り口で見る限り、
日本の大学は世界で最も多様性に欠ける。
右を見ても左を見ても、学生としての人生経験しかない人ばかり。
こういう環境で活発な討論が行われるでしょうか?
社会問題に取り組むとき、その研究にどれほど熱が入るでしょうか?
サイエンスの分野はともかく、社会科学の分野は危うい感じがいたします。
◉問題児たちよ、学校へ戻ろう
恥を申しますが、私、学校と喧嘩をして高校を辞めております。
小学校の時分から学校とは相性の悪い子どもでしたが、
いよいよ我慢ならぬという状態に至ったのが高校3年の秋でした。
あとわずかで卒業という時期に、親もよく退学を許してくれたものです。
直ぐに「大検」*3に合格して進学しましたが、同年輩しかいない大学はつまらなかった。
大学も早々に中退し、出版社、広告代理店のライターとして経験を積み、30代で独立。
40代に入ってキャリアチェンジし、今は自分の会社で働いています。
そして、大学に戻ったのが3年前です。
この間、人間社会に存在するさまざまな問題を見、体験もしてきました。
具体的な問題意識を抱えて大学に戻ってみたら、まあ勉強の楽しいこと。
日本では、大学に通う4年の間に10.6%(約1割)の学生が退学します。*4
「経済的事情」「学業不振」「転学」などが その理由だそうです。
そして、退学後は2度と大学に戻らない傾向が強い。
現役世代しか大学に行かない国は日本だけです。
諸外国では、休学して学費を貯め、また大学に戻ることは当たり前。
キャリアチェンジのために50歳、60歳で大学に戻ることも当たり前。*5
素晴らしいイノベーションを起こすような若手人材は、多様性のある環境の中でこそ育つのだと思います。
学齢期に勉強を中断してしまった元・問題児の方々!
人生100年時代を豊かに生きるために、
また日本の未来を背負う若者を刺激するために、もう一度 大学へ戻りませんか。
・・・なんて、
ブログの更新ができない言い訳を大げさな話にしてしまいました(⌒-⌒; )
酔って書くものではありませんね。
取り敢えず、実験レポートをなんとかします。
ブログ再開まで、もう少し猶予をいただきたくお願い申し上げます。
*1:Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構の略/加盟35カ国(EU加盟国中22カ国と、アメリカ、カナダ、スイス、ノルウェー、アイスランド、メキシコ、チリ、トルコ、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本)
*2:兵役のある国は進学年齢が高い傾向/例えば、韓国では大学入学平均こそ18.9歳と若いが、修士課程34.2歳、博士課程などは37.9歳平均である
*3:大学入学資格検定の略。日本の大学に入学する学力の有無を判定する国家試験/2005年から高等学校卒業程度認定試験に移行
*4:文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」参照
*5:就職制度の違い、社会保障のありようなどによって社会人の学び易さが違います/諸外国に比べると、日本は社会人が学ぶことが難しいとされる
本物の笑顔がわからない子どもたち【予告】
こんばんは、Nijouです。
令和元年の三社祭が終わりました。
今はあちこちで直会(神事の後の慰労会のようなもの)が行われていて、浅草は大晦日のような雰囲気です。
祭りの人混みで迷子になる子を見て早く原稿を書きたいと思ったのですが・・、
ただいま、怪我やら打ち身やらで悶絶しております。
今夜は核心だけでお許しいただきたくお願いいたします。
スミマセン!!
【予告】
いま、人の表情を読めない子どもが増えています。
論を飛ばして言い換えると、
笑顔の裏にある悪意に気づけない子どもが増えているのです。
皆さまの周囲のお子さんは、
「本当の笑顔」と「偽りの笑顔」の判別がつきますでしょうか?
こんな質問をするのは失礼に当たりますが、
いざというとき頼る大人を間違えたら深刻な問題に発展し兼ねません。
迷子の子どもを見ていて早くお伝えしたくなりました。
近いうちに原稿にいたします。m(_ _)m
Gatekeeperになりたい
今日も素晴らしい青空!
おはようございます、Nijouです。
まず、少しだけお祭り情報を。
今朝から三社祭 本番です。
◉令和元年ということで、何やらいつもとは違うお神輿の大集結があるそうです。
浅草44ケ町の町神輿が(仲見世商店街だったかな?)に揃います。
ネット中継がありますので、よろしければご覧になってみてください。
http://e-asakusa.jp/event/13374
◉明日20日は、J-COMの生中継が入ります。
J-COMさん、いつも音声が拾えていなくって迫力が伝わらないのですけど今年はどうでしょうか?
「動作とメンタル」についての原稿を用意しておりましたが、書ききれず・・。
申し訳ありません。
でも、お子様と接する機会のある方にお伝えしたい情報があるので、明日は短文ですがUPします。
そして、ここからが本題です。
昨夜、自殺がテーマの過去記事『Gatekeeper』にコメントをいただきました。
古い記事ですからただ承認しただけでは皆様の目に触れないと思うのです。
それでは勿体ないので、私の返信と合わせてここに掲載いたします。
もしもGatekeeperを未読の方がおいででしたら、併せてお読みいただけますと嬉しいです。
全世界の自殺による死亡者数は、80万4千人と推定される。*1 すべての自殺は 悲劇 である。 ◇10代の自殺が止まらない 日本の自殺者の数は8年連続で減少傾向にあると以前の記事に書いた。 しかし、10代の子どもに限っては事情が違う。 日本の子どもの自殺率は2…
往信
今から何年か前、同じ年に元部下と、元身内の二人が自ら命を絶ちました。
前者とは『その日』会う約束でした。臨時的に仕事を一緒にすることになり、その準備をお願いしていました。でも、当日彼は約束の場に来ませんでした。それもそのはず、待ち合わせの数時間前にこの世の人ではなくなっていたのですから。
私は今でも『彼が居なくなった』ことに自分が関与していると思っています。少なくとも彼のSOSを見逃し、したくないことを強いたのでは…と。何故なら、後になって彼の周囲の人に事情を聴いたところ『準備』など全く手付かずだったそうです。
半年後、その彼の件の顛末をすべて知っている身内がいなくなりました。500㎞離れた大阪と東京で、ちょうど半年後。住んでいたマンションは驚くほど形状も部屋の間取りも似て、月日の数がちょうど2倍でした。
私は、やっとこの件から立ち直れたと思っていますが、仕事上、デリケートな子どもが相手です。また見逃すのではないかと、ごく偶に心配になります。長くなりました。すみません。ジミークリフは、もしかして、“i can clearly...”でしたか?(^^;
返信
大変なご経験をお話くださって ありがとうございます。お辛いことでした・・、お察しします。
あの、この記事のあとがきには学生時代の経験だけを書きましたが、私も もう一人失っているのです。3年前の8月、仕事仲間です。自死前夜も一緒でした。
当人は怪我をして入院中でしたが、仕事はノリに乗っている状態。家庭も円満。ケガさえ治れば元どおりと思っていたのです。ところが、怪我が引き金になったものか、鬱症状が急激に悪化しました。多くの目で見守っていたのに、彼は入院中の病院で命を絶ちました。
医師によれば、一人になる時間が3分あれば自死を遂げられるそうです。どんなに周囲が気をつけても止めることは容易じゃない。
難しいですね・・
手の届く範囲では2度と見過ごしたくないと思います。とくに子どもはいけません、押しかけカウンセリングを計画しています。
話が逸れていきそうですからここまでにします。
ジミークリフは、「Many Rivers To Cross」のつもりでした(^-^)
音楽
と、こうなったら2曲ご紹介しないではいらません。
今日の曲は、激しい曲ではありません。
女性もご年配の方もお子様にも聴いていただける曲です。
特に2曲目は爽やかな日曜に最適です。是非お試しください ♪
1曲目は切ないので夜がいいかな。
♪ Jimmy Cliff『Many Rivers To Cross』
https://www.youtube.com/watch?v=SF3IktTk_pQ
♪Jimmy Cliff『I Can See Clearly Now』
最後までご覧くださいましてありがとうございます。
では、三社祭へ行って参ります。
皆さまも、一日 上機嫌で!!!
上を向いて歩こう
こんばんは、あがり症のNijouです。
私は音楽を専攻する学生だった頃、ステージに上がるたびに精神安定剤を飲んでいました。
広告マン時代もプレゼンの前は吐き気に襲われたし、話しながら話の先を見失いました。
当時も今も誰も信じてくれないのですが、本当です。
人は誰しも気が弱い。
けれど、強そうに見せかけることはできる。
しばらく強さを装っていると、なんだか だんだん自分もその気になってくる。
脳は 体の動きに引きずられて調子に乗るものです。
気分が落ち込みがちな方、極度のあがり症の方、自分に自信が持てない方、
ネガティブな気持ちを強化するボディランゲージをしていませんか?
今夜は、ボディランゲージ講師 & 催眠療法士*1の立場から、簡単な「メンタル強化法」をご紹介します。
1. 一旦、考えるのを止める
これが一番難しいですね、わかっています。
それでも、「なぜ生きるのか、自分の価値はどれほどか、自分の使命とは一体・・」などという、今すぐ答えの出ないことには拙速に答えを求めない方がいいのです。
過去も未来も頭の中にしかありません。
確かにここにある「今」だけに集中する。
言うは易しですね・・・
答えのない宙ぶらりんな状態に耐えることは非常に苦しいことです。
この宙ぶらりんな状態に耐える力を「ネガティブケイパビリティ」と呼びます。
この力を鍛えると良いのですが、今日は深入りしません。
その前に、体からメンタルを持ち上げるご提案をします。
2. 上を向いて歩く
自信がないとき、気分が塞ぐときは、背中や首から力が抜け肩も落ちます。
歩く足も高く上がらず、「私は弱っている」と一歩一歩自分に言い聞かせている状態。
上を向いて歩きましょう!
カナダにあるマギル大学のアラン・ミニョー博士によると、アゴを20度ほど上に向けたとき
人はもっとも強そうに見えるそうです。
だから、自分は強いと自己暗示をかけるために、スポーツ選手は決してアゴを下げません。
私たちも真似してみましょう。
そして、男性の皆さま!
男らしい表情の決め手は、上向き20度のアゴの角度だそうです。
モテたい方もアゴは少し上向きがオススメです。
3.重力に反して大きく動く
笑顔でいると楽しくなってくる、という話をご存知の方は多いと思います。
けれど、表情よりも手足の方が優位に感情を動かすという研究報告*2があります。
腕を大きく振る、足を高く上げるなど、重力に反した動作を続けていると気分も上がってくるということです。お笑いタレントも一つ一つの動作が大げさですね。テンションを高く保つ秘訣です。真似してみましょう。
エイミー・カディ教授が提唱するパワーポーズも試してみるといいですね。
足を肩幅に開き、両手を高く上げるポーズを2秒間とるだけです。
どこからともなく根拠のない自信が湧いてきます。
考えることを休みたいのですから根拠がないことは重要。そんなもの無くていいのです。
4. 自分だけの儀式をつくる
人は、規則的な動きをしていると心が落ち着くものです。
羽生結弦選手は演技前に体幹をなぞる動作を、
イチロー選手は打席に入ると必ず腕を振り回します。いつも同じ順序で。
ああして同じ動きを繰り返すことで集中力を高め、自分を催眠状態に入れているのです。
私たちも自分だけの儀式をつくりましょう。
決まったように体を動かせば「これで今日も大丈夫」とか「さあ、やるぞ」と思えるようになる。
私のクライエントはこんな方法を試しています。
・毎晩眠る前に、明日履いて出かける靴を玄関に揃える。
・毎朝5分間、同じ手順で家の掃除をする。
・出勤前に必ず鏡の前で深呼吸をする。
これを繰り返していると、そのうちに暗示効果が働くようになります。
決まり文句をつぶやく、お香を焚く、ストレッチをする、なんでも構いませんから今日から試してみませんか。
と、ここまでで1,700文字を超えてしまいました。
ちっとも、ひとことシリーズではない・・。
毎日長々書いたのではお読みくださる皆さまが大変ですね。すみません。
皆さま、今日も一日お疲れさまでした。明日も上機嫌でいきましょう!
私の鼻に何かついていますか?
こんにちは、Nijouです。
以前から気になっていたのですが、
facebookの「いいね!👍」マークって世界共通なのでしょうか?
拳を握って親指を立てるのこのポーズ、一部の国では侮辱の意味なのに・・
無意識の体の動き、人間の基本的な感情にともなう表情、
これらは文化の影響を受け難いボディランゲージです。
対して、
指を折って形を作るサインは言語に近く、地域差の大きいボディランゲージ。
知らないうちに相手を侮辱することもあるので、文化的背景の違う人とコミュニケーションするときには注意が必要です。
誤解を生む手のボディランゲージ
まずは冒頭で取り上げた「いいね👍」
このサインがGoodではなく侮辱の意味になるのは、アフガニスタンやイランなどの中東諸国、ベネズエラなど南米の一部の国、さらに西アフリカ、ギリシャ、タイなどの国々です。彼らは「いいね」をどうしてるのでしょう?今や侮辱の意味が薄れているのでしょうか・・
日本人も盛んに行う「Vサイン」は、多くの国で勝利・ピースアンドラブを意味します。 でも、ギリシャでは「くたばれ」の意味。
また、相手に手の甲を向ける逆Vサインは、イギリス、オーストラリアなどで侮辱の意味を持ちます。
そして、相手に手のひらを向ける「ストップ」のサイン。これも、多くの国で「ストップ、もう十分です」の意味で使えますが、アフリカの多くの地域、パキスタン、ギリシャなどでは侮辱の意味になります。
世界では通用しない日本独特のサイン
「こっちにおいで」と、手の甲を上に向けて手招きをすると、欧米では「あっちへ行け」と理解されます。欧米では手のひらを上に向けて招くのがcome onの意味。
「私のこと?」と体で言いたいとき、人差し指で自分の鼻の辺りを指しますか?
日本人のこのゼスチャーは多くの国で通用しません。「あなた、鼻に何か付いていますよ」の意味に理解されますから気をつけましょう。諸外国では、自身の胸に手を当てるのが「私」を表すボディランゲージです。
「いいえ、違います」と体で言いたいとき、鼻の前で手をヒラヒラさせますか?
「臭いのかな?」と思われます。 海外ではただ「No」と言いましょう!
また、小指を立てると日本では女性を意味しますが、中国では「小者、出来の悪い奴」という軽蔑の意味になります。
そもそも品の良いポーズではありませんから使う機会も滅多にないとは思いますが・・。
知っていると役に立つ 手と指の仕草
人は落ち着かなくなると身振り手振りが減って、自己タッチが増えます。
不安、緊張、苛立ち、寂しさ、あるいは嘘をついている後ろめたさ
これらの感情が優勢になると、人は自分を宥めようとして色々なところを触るのです。 手をすり合わせる、腕や首をさする、髪を撫でるなどの動作が増えたら注意します。
そして、触る場所は体に限りません。
自分の勢力範囲にある「物」を含みます。指輪をクルクル回す、ペンダントをいじる、会議の席でボールペンをもてあそぶ。これらもネガティブな心理の表れです。サインを見たら、相応しい言葉をかけて相手を落ち着かせてあげましょう。
最後にもう1つ。
皆さま 会話中に、聞き役である人が人差し指を立てるのに気づいたことはありませんか?
これは「発言権を譲れ」のサインです。
発信側も無自覚であることが多いのですが、割合多くの国の人が同じ動作をします。
これは、人差し指にナイフや刀のイメージを重ねる文化が多いためと考えられています。 会話中にこのナイフを抜いて相手に向けるということは、「話の流れに割って入りたいよ」という意思表示。
会議や交渉の場面でキーマンが小さく人差し指を立てたなら、こちらが話し続けるときではありません。場にあった質問を投げかけて、速やかに相手に発言権を譲りましょう。
会話では、よく聴いた人よりもよく話した人の方が満足度が高いものです。相手に「聴き役を強いた」と感じさせて得することは1つもありません。
大事な場面では、相手の指の動きに注目して会話のペースを調整してみてください。
こんな時間になったので挨拶に困りました。
・・・、どんよりとした空模様ですが今日も上機嫌でいきましょう!
発言したいときに小さく人差し指を立てる仕草、私は無自覚だった頃から頻繁に行っていました。 そして、いつからでしょうか?深く酔うと、指ではなく手を挙げるようになったのです。で、誰かに「はい、Nijouさん」と当ててもらうまで発言しない・・。治さなくては、と思っています(⌒-⌒; )
長文になっちゃったので今日の気分の一曲を。
最後までお読みくださりありがとうございます!!
♪The Doobie Brothers『Listen to the Music』
あちらの綺麗なヤツをお持ちします
こんにちは、Nijouです。
皆さま、 役割語*1という概念をご存知でしょうか。
たとえば、
「私は知っている」ということを、
「ボク知ってるよ」と言えば幼い男の子、
「ワシは知っておるのじゃぞ」と言えば老人、
「わたくし、存じておりますわ」と言えば貴婦人のイメージが浮かびます。
たぶん皆さんも同じでしょう。
こんな風に、
話し手のイメージと密接につながった話し方の類型のことを、「役割語」と言います。
この役割語を間違えると、おかしな世界が出来上がる。
たとえば、
お蝶夫人が金の巻き毛を揺らしながら、
「ヒロミどん、コートの中では誰でも独りきりでごわす!」
ヒロミの異変に気づいた北斗の拳のケンシロウが、
「お蝶、ヒロミはもう亡くなっていてよ!」
とそこへ、耳をネズミに齧られた猫型ロボットが現れて
「オレ、ドラえもんだぜ✨」と、ポケットからAEDを取り出してヒロミを救う
なんて具合に、
役割語を違えると言語と非言語のイメージがチグハグになって世界観が歪んでしまう。*2
今日のタイトル
「あちらの綺麗なヤツをお持ちします」というのは、先日、あるデパートの女性販売員に言われた台詞です。
世界観が歪むほどのことはありませんが、「ヤツ」とは話し手のイメージに合わない。
また、こちらの期待に届かない話し方で少し残念な気持ちがしました。
他者とコミュニケーションするとき、私たちは互いに相手の役割に期待を持ちます。
その期待とイコールの話し方や態度だったら違和感がない。
そして、期待を上回る話し方や態度で接すれば相手は満足します。
結果、コミュニケーションがスムースになる。
皆さんは、ご自身への期待やイメージにふさわしい話し方をしていますか?
そろそろお昼休みが終わるころでしょうか。
さ、午後も上機嫌でいきましょう!
赤ちゃんの指差しと言語発達
日曜の今日は、赤ちゃんのボディランゲージについてひとこと。
赤ちゃんは、自分の欲しいものや興味のあるものを指差しで示しますね?
この「指差し」というボディランゲージ
実は、赤ちゃんの言語発達と深い関係にあることがわかっています。
生後12ヶ月で指差しを頻繁にする子は、指差しをあまりしない子に比べ、
生後24ヶ月までに発する言葉の量が多くなる傾向にあると、多くの研究が示しています。
また、長期的に見ても12ヶ月時点の赤ちゃんの指差し行動の量は、
その子の将来の言語能力と関係があると言われています。
そうとわかれば、指差し行動を促したいですね。
では、赤ちゃんにもっと周囲の世界に興味を持ってもらいましょう。
そのために、まず親御さんが五感を研ぎ澄ませて世界を感じてください。
そして、豊かな表情、ジェスチャー、言葉で赤ちゃんに世界を伝えて欲しいのです。
こうして、小さな体の中に「伝えたい気持ち」が大きく育ったら、
赤ちゃんにとっての言葉・指差し行動が増えるでしょう。
そして、やがては 豊かな言語能力を身につけてゆくことになるのです。
さ、今日も上機嫌でいきましょう!
スマホとボディランゲージの関係
皆さま、この画面はスマホでご覧になっていますか?
それともPCでしょうか。
日常的に使うモバイルデバイスのサイズが、
私たちの思考や行動に影響しているという報告はご存知ですか?
ハーバード大学の研究*1によると、
比較的大きなサイズのデバイスを使う人は、小さなデバイスを使う人に比べて
主張的な発言が多く、力強い振る舞い(ボディランゲージ)も多い傾向にある。
反対に、スマホのような小さいサイズのデバイスを長く使う人は、
普段の振る舞いや考え方まで小さくなっていく傾向が見られたといいます。
でもこの話、本当の問題は姿勢。
人は、両手両足を広げて大きな姿勢でいると自然に力が湧いてくる生き物です。
モバイルデバイスの前で小さくまとまる姿勢を取り続けると、
ネガティブな心理に陥りやすくなる。
と、ここまで読むのに既に50秒ほど画面を見つめておいでですね?
あと1行を読み終えたら、肩を回して遠くを眺めましょう。
そして、今日も上機嫌で行ってらっしゃい!
*1:Bos, Maarten W., and Amy J.C. Cuddy. "iPosture: The Size of Electronic Consumer Devices Affects our Behavior." Harvard Business School Working Paper, No. 13–097
オネエさんとオバさんの境目
おはようございます、Nijouです。
かつて、TV番組『探偵ナイトスクープ』*1の局長が上岡龍太郎氏だった頃、「オネエさんとオバさんの境目を調査する」という企画がありました。
調査方法はこうです。
街ゆく女性(20代〜50代位)を15名ほどスカウトして住宅街の公園に集め、一列に並んでもらいます。
その女性たちの前を、「オネエさん、オバさん、オバさん、オネエさん・・」と言いながら、審査員が次々に歩き抜けるのです。立ち止まりませんからジャッジは一瞬。
ずいぶんな企画ですね?
でも、審査員は小学校低学年の児童だから罪がない。ジャッジに容赦もない。
子どもたちは、「猫背で、髪が乱れ、まるで化粧っ気のない女性 = オバさん」とジャッジしました。実年齢が20代前半でも、です。
逆に、「背筋が伸び、髪をきちんと梳かし、口紅だけでもひいた女性 = オネエさん」。
実年齢が50代半ばでも、です。
番組では、「人の第一印象は、肌の状態を見るよりも前、ほぼ姿勢を見ただけで決まる」と結論しました。
顔のシワはチャームポイントになり得るけれど、姿勢の悪さは欠点でしかないのですね。
皆さま、背筋は伸びていますか?
それでは、今日も上機嫌で行ってらっしゃい!
*1:大阪、朝日放送テレビ制作/「複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する」がコンセプトのバラエティ番組
スメルハラスメント
おはようございます、Nijouです。
こ数年、
スメルハラスメント*1に苦しむ人が増えているのをご存知でしょうか?
smell=匂いです。
オフィスに立ち込める匂いが、働く人の頭痛や胃の不調の元になっているというのです。
人工の香りで問題に上りやすいのは、柔軟剤、香水、デスク上の加湿器に仕込まれた
アロマオイル、香り付き消臭剤など。
春は偏頭痛の季節・・。
みんなの努力でみんなが快適な環境をつくりたいものです。
そこで、ご提案。
香りでメンタルの健康を保ちたい方は、
ハンカチに1滴、お気に入りの香りを染ませておくのはいかがでしょうか?
ハンカチを顔に寄せれば、周囲に気取られず自分だけが香りの世界に浸れます。
もしよかったらお試しになってみてください。
それでは、今日も上機嫌で行ってらっしゃい!
追伸:「香り」も非言語コミュニケーションチャネルの1つです。
今朝は趣向を変えて短文投稿してみました。いつもの長文もまた用意いたします。
*1:スメルハラスメントは和製英語です
視線の接触・アイコンタクト
恋愛感情の強いカップルは互いに見つめ合う時間が長い。
ところが、夫婦になると逆。
相性の悪い夫婦ほど、相手を見ながら話をする傾向があるのです。*1
この好意を相手に伝えたい
自分のことを好ましい人物と思って欲しい
自分のことを認めて欲しい
そう思うとき、人はパートナーを見つめます。
ですから、初対面の二人よりも交際中のカップルの方が互いを見つめ合う時間が長い。
そして、夫婦はこの段階を過ぎている。
夫婦で会話中のアイコンタクトが多いのは、相手の気持ちがわからないから。
自分の言うことを相手がどう受け止めているか探りながら話をするから、
阿吽の夫婦よりも問題のある夫婦の方が視線を合わせます。
このように、親密さを高める時期と親密さが確定した時期とでは、コミュニケーション
の意味が違ってくるのです。
このことを知ってドラマや映画を見ると、監督や役者への評価が変わるかもしれません。
また、パフォーマンス心理学の佐藤綾子教授は、
アイコンタクトの長い人は次のような性格傾向を持つと言います。
男性は、自分を見て欲しい、業績を知って欲しいという自己顕示欲が強い。
女性は、異性に愛されたい異性愛欲求、相手を守ってあげたい擁護欲求が強い。
逆に、アイコンタクトが弱く短い人は、
男女の別なく万事に消極的で、頼りない印象を与えてしまうとしています。*2
視線の概念とは
知らず知らずのうちに多くの情報を伝える視線は、非言語コミュニケーションの中でも特に重要なチャネルです。
その視線にどのような概念があるか、一部を挙げてみましょう。*3
視線の長さ
- 相互視(mutual gaze):相手と見つめ合う視線
- 瞥見 (glances):会話をしながら相手を見る2〜3秒の短い視線
- 相互の瞥見(mutual glance):相互に見合う1秒程度の視線
視線の方向
- 固着(fixation):視線がどこに長く留まるか/視線がたどる軌跡
その他
< 詳しくは後日「コントロール編」で解説します >
- 瞳孔の大きさ:光量で変化する他、興味あるもの、好きなものを見ると開く/アハ体験(閃き)で開く
- 目の表情(eye expression):白目がどのくらい見えるか/目の上の筋肉の張り具合
- 相手を見ていないときの視線の位置、方向
- 瞬きの割合:(ベースラインからの変化に注目します)
こうして書くと難しく思われかもしれません。
けれど、人と会話をするとき、皆さんもこれらのポイントから情報を得ているはずです。
そして、無意識に情報を処理し、相手の気持ちを読んだり、相手の印象の何割かを決めているのです。
目の表情を読むトレーニング
理屈ばかりでは楽しくありませんから、表情の変化を見つける練習をしてみましょう。
簡単なゲームですが、日ごろ無意識で行っていることを意識して行うことに意味があります。
道具は不要、協力者を1人だけ見つけてください。
①相手に、好きな人と嫌いな人を一人ずつ選んでもらいます。
② その間、あなたは相手のベースライン(中立表情)を観察してください。
③ ゲーム開始です。
相手に、①で決めた好きな人・嫌いな人のどちらかをイメージしてもらいます。
④ あなたは相手の表情を正面から観察し、どちらをイメージしているか当てます。
これを10回くらい繰り返します。
目の表情が一番動くはずです。
ついで口元、そして鼻の辺りにも少しヒントが現れるでしょう。
慣れてきたらゲームの難易度を上げます。
好きな人、憧れの人、大嫌いな人、尊敬する人、興味のない人、懐かしい人など、いろいろな人の写真を用意します。(有名人やアニメキャラクターの写真でも構いません)
そのカードをトランプのようにカットして、相手に1枚ずつ見てもらいます。
あなたは相手の表情だけを見て、誰のカードを見ているか言い当てるのです。
これを、相手と写真を変えて何度も繰り返し行うと、表情から人の心を読み取るのが上手くなります。
また、日本人に多いとされる視線恐怖症状を克服する訓練にもなり、一石二鳥です。
欧米人に比べて日本人はアイコンタクトの頻度が低い。
これは以前からよく知られることですが、近頃、さらに興味深い指摘がされました。*4
日本人は正面からアイコンタクトを取られると、「近づきがたい」「相手が怒っている」と感じる割合が諸外国人に比べ高いというのです。
正面から目と目を見つめ合うばかりがアイコンタクトではありませんが、
1分のうち30秒くらいは視線を交わせた方がコミュニケーションがスムースです。
アメリカでは、子供にこんな風にアイコンタクトを教えます。
「お友達に会ったら、瞳の中のステキなところを3つ見つけるんだよ。
それまでジッとお友達の瞳を見てごらん」
アイコンタクトが苦手な方は、表情を読むゲームをしながら、相手の瞳のステキなところを探してみてください。
そして、3つ見つけたら言葉にして教えてあげましょう。
これで2人の親密度が高まれば、一石三鳥ですね。
あとがき
実は・・、「★消失」の現象はコメント欄だけではありません。PRO変更前に掲載した記事の★が管理画面では「0」行進なのです。(どういうわけかGatekeeperだけは無事・・)いつの日か、ブログ画面でも★が全て消えたとしても故意ではありません。その節はお許しください!!
本日の一曲
本来フュージョンは苦手なんですが、ジャコパスのベースはただ事ではありません。これは時折聴きたくなります。今日の仕事の感じに合わせてBird landを。
♪ Weather Report 『Bird land』
https://www.youtube.com/watch?v=Ae0nwSv6cTU
さ、今日も上機嫌でいきましょう !