問題児、大学へ戻る
おはようございます、Nijouです。
ブログの更新が滞っているのを「三社祭ロス」ということで凌ごうと思ったのですが、 少々長い沈黙になりました。
毎日、サイトを訪れてくださる方があるのを見ると 落ち着かない心持ちがいたします。
そこで、今朝は少し打ち明け話をさせてください。
私、社会人大学で心理学を学んでいます。
修士課程に進む準備が整わないので(試験勉強ができてないだけですが・・・)、
あと1年くらい学部生でいられるように調整しています。
その大学で、
このところ社会心理学の実験と、臨床心理学の実習を並行して行なっていました。
ワタクシ、、実験が苦手なんです。
統計がイヤ。
キライ。
レポートが書けない。
誰か助けてっ。・°°・(>_<)・°°・。
と、そんな日々を送っているせいで、プログの更新が滞っております。
ストレスの海に溺れそうではありますが、
それでも、やっぱり 大人になってからの学びは楽しい!
◉大学入学平均年齢が18歳なのは日本だけ
OECD*1発表の「教育統計」によれば、日本の大学入学の平均年齢は18.3歳。
25歳以上の入学者割合は、わずか2%に過ぎません。
アメリカでは23%、スウェーデン30%、OECD加盟国平均では19%が25歳以上です。
また、大学院への入学年齢も日本は圧倒的に若い。
修士課程で21.9歳、博士課程でも25.7歳平均です。
OECD加盟国の平均は、修士課程27.3歳、博士課程30.9歳です。*2
年齢という切り口で見る限り、
日本の大学は世界で最も多様性に欠ける。
右を見ても左を見ても、学生としての人生経験しかない人ばかり。
こういう環境で活発な討論が行われるでしょうか?
社会問題に取り組むとき、その研究にどれほど熱が入るでしょうか?
サイエンスの分野はともかく、社会科学の分野は危うい感じがいたします。
◉問題児たちよ、学校へ戻ろう
恥を申しますが、私、学校と喧嘩をして高校を辞めております。
小学校の時分から学校とは相性の悪い子どもでしたが、
いよいよ我慢ならぬという状態に至ったのが高校3年の秋でした。
あとわずかで卒業という時期に、親もよく退学を許してくれたものです。
直ぐに「大検」*3に合格して進学しましたが、同年輩しかいない大学はつまらなかった。
大学も早々に中退し、出版社、広告代理店のライターとして経験を積み、30代で独立。
40代に入ってキャリアチェンジし、今は自分の会社で働いています。
そして、大学に戻ったのが3年前です。
この間、人間社会に存在するさまざまな問題を見、体験もしてきました。
具体的な問題意識を抱えて大学に戻ってみたら、まあ勉強の楽しいこと。
日本では、大学に通う4年の間に10.6%(約1割)の学生が退学します。*4
「経済的事情」「学業不振」「転学」などが その理由だそうです。
そして、退学後は2度と大学に戻らない傾向が強い。
現役世代しか大学に行かない国は日本だけです。
諸外国では、休学して学費を貯め、また大学に戻ることは当たり前。
キャリアチェンジのために50歳、60歳で大学に戻ることも当たり前。*5
素晴らしいイノベーションを起こすような若手人材は、多様性のある環境の中でこそ育つのだと思います。
学齢期に勉強を中断してしまった元・問題児の方々!
人生100年時代を豊かに生きるために、
また日本の未来を背負う若者を刺激するために、もう一度 大学へ戻りませんか。
・・・なんて、
ブログの更新ができない言い訳を大げさな話にしてしまいました(⌒-⌒; )
酔って書くものではありませんね。
取り敢えず、実験レポートをなんとかします。
ブログ再開まで、もう少し猶予をいただきたくお願い申し上げます。
*1:Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構の略/加盟35カ国(EU加盟国中22カ国と、アメリカ、カナダ、スイス、ノルウェー、アイスランド、メキシコ、チリ、トルコ、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本)
*2:兵役のある国は進学年齢が高い傾向/例えば、韓国では大学入学平均こそ18.9歳と若いが、修士課程34.2歳、博士課程などは37.9歳平均である
*3:大学入学資格検定の略。日本の大学に入学する学力の有無を判定する国家試験/2005年から高等学校卒業程度認定試験に移行
*4:文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」参照
*5:就職制度の違い、社会保障のありようなどによって社会人の学び易さが違います/諸外国に比べると、日本は社会人が学ぶことが難しいとされる