いつだって上機嫌

    言葉より雄弁な「ボディ・ランゲージ」 コミュニケーションが変わります

ドナルド・キーン先生へ 永遠の感謝と尊敬を

 

ドナルド・キーン先生が旅立たれました

取材で先生にお目にかかり、本の扉にサインをいただいた日が懐かしいです。

私的なことは書かないつもりで始めたブログですが、誰に約束したわけじゃなし、

一度くらいいいですね。

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1994年購入

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片仮名のサインを頂きました

 

日本に生まれ、日本人の両親のもと、日本語を母国語として育った私ですが、江戸以前の文献を原語で読む力がありません。

現代語訳を手にすれば言葉はわかりますが、今度は内容が問題。

その時代に当たり前と思われている文化や風習を、態々 本文中に解説する著者はありませんから、単なる現代語訳では正確な内容が掴めないのです。

そのため、日葡辞書などをあわせて読まなければならない。手間ですし、難しい。

『日葡辞書』

古代語から近世語への過渡期にあたる「室町時代」の日本語を32,000語ほど収録した辞書。1603年頃の長崎に滞在したイエズス会の宣教師が、ポルトガル語で残したもの。日本の文化を当たり前と感じない外国人の視点が現代日本人の救いになります。

そのストレスを減らし日本文学への理解を助けてくださったのが、ドナルド・キーン先生でした。

古事記』にしろ『源氏物語』にしろ、キーン先生の解説がなかったら 今ほど生き生きとは楽しめませんでした。

 

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先生、たくさんの作品を残してくださって ありがとうございます。

ずっと大切にいたします。